2013年6月14日金曜日

網押さえゴムについて

網戸張替えに必要な網押さえゴム。古いのはやっぱり再利用しない方がいいですが、店頭で見ていると、結構な確率でゴムを買っていかないお客様の姿が。

「網戸買ってまだ3年なんだけど・・・」

という方は、まあそのまま再利用してもいいかもしれません。ただ基本的には新しくしたいですね。なぜなら、そのほうがしっかり網が留まるからです。古いゴムは硬くなって保持力が落ちています。それなのになぜ皆さんなぜゴムを新しくしたがらないのか・・・・?それは、「太さがわからないから」ですよね。

●ゴムの太さはなぜこんなに種類があるのか?

網戸は・・・
①枠に溝があって
②その溝の上にネットをのせて
③さらにその上から(ローラーで)網押さえゴムを溝に押し込む

という事でネットを取り付けています。簡単な話です。だから、ゴムが細すぎると網が留まりません。溝の中がスカスカですぐ抜けちゃいます。逆に太すぎる分には丈夫に取付できる、というメリットがありますが、張替え作業でゴムを入れるのが大変で疲れます。

したがって、ゴムは基本的にはご自分の網戸の溝、もしくはお使いになっていたゴムとの「現物合わせ」で良さげな太さを選ぶ、悩んだら太めを選ぶ、こういう事です。

実は、なぜこんな不自由な事になっているかというと、網押さえゴムには規格が決まっていないのです。どのメーカーさんで、いつ頃の物で、なんて事が判明したところでゴムの太さはわからない上に、同じメーカーさんでもその時代により太さがマチマチで違うのです。先日のお客様は、同じお宅なのに窓によってゴムが違う!とおっしゃっていました。さすがにこれは初耳で極端な例ですが・・・通常は、同じタイミングで取り付けた網戸は同じ溝のはずです。

売り場には、2.8mm、3.5mm、4.5mm、5.5mm、6.8mmのゴムを販売しています。これは、「これだけあれば、どれかは合うでしょ!」という妥協の産物という事ができます。実際の網戸のゴムはこの中間の、微妙な太さを使っている物がたくさんあります。

補修用に売っているゴムは断面が星形でギザギザしていますよね。しかし、網戸の枠に入っているゴムには、そうでなくツルっとした表面のゴムもあります。これは、ネットをしっかり留めたい、という目的に加え、断面をギザギザにする事で対応できる枠の範囲を広げよう、という努力の結果でもあるのです。だから、ピッタリの太さがない、というのは十分にあり得る事です。そんな場合は、ぜひ太目を選ぶようにしてください。


●ゴムが太すぎて作業が大変!そんな時は?

言われた通り太めを選んだのはいいけど、

「やってみたら太すぎた!作業がきつい!」

そんな場合もありますよね。どうしましょう?
そんな時は、ゴムを、ぎゅーっと伸ばしてください。伸ばす強さに応じて、ゴムを細く柔らかく変化させることができます。網押さえゴムと言っても、輪ゴムではないのですぐには元の形にもどりません。もちろんやりすぎるとのびのびでダメになりますから、少しずつ伸ばしながら、様子を見つつやってみてください。もちろん、細くした分ネットの保持力は落ちる事を覚悟してください。
それに、中には「入口が細くて中は広い」溝もありますから、だまされないようにしてくださいね。